こんにちは。TAKESHIです。
今日はサフェーサーについて話そうと思います。
「サフェーサーって何?」
と言われたら、僕はいつも分かりやすくこう言います。
「吹き付け可能なパテのような物ですよ。」
正確には違うのですが、分かりやすいですよね。
サフェーサーの役割
まず役割として
- 細かいキズを埋める
- 発色の補助
- プラスチックまたは金属とパテの境目を消す。
- パテの色の吸い込みを防止する。
- 付着性の向上(剥がれにくくなる)
- 工作箇所のチェック
などがあります。
順番に説明していきます。
模型用として売られているのはプラサフというものが主流です。
プラスチック用サフェーサーを略した名前ではありません。
プライマーとサフェーサーの両方の機能があるので略して
プラサフと言われます。(以下サフと略します)
缶スプレー、希釈して使うビンに入った物があります。
カラータイプの物も充実しています。
グレイ、白、黒、メタリックが入った物など。
選び方は用途によるとしか言えないんですよね。
最近ではメカサフなどサフをそのままガンプラなどのフレーム色に使用するなんとも強引なものもありますので(笑)
プライマーと言う聞き慣れない言葉が出てきましたね。
プライマーの役割
プライマーとはプラスチックや金属への付着性を上げる溶剤です。
どうして付着性を上げる事ができるのか?
それは
プラスチック又は金属と塗料、両方に相性がいい。
溶剤だからです。
間に挟む事によって両者を繋ぎ止めてくれる溶剤が
プライマーと言われる物の正体です。
模型用として売られている物はだいたい透明です。左のメタルプライマーは金属用となってますが、プラスチックにも使えます。どのメーカーも中身は似たような成分なので模型用として販売されている物ならどれを使っても大丈夫です。
筆塗りでもエアブラシでも使用可能ですが、均一に塗りやすいのはやはりエアブラシです。
さらさらで揮発性も高いので塗装する物がうっすら濡れた感じになれば十分です。
逆に塗り過ぎるとプラが溶けたり、プライマーがタレたりとトラブルが発生しやすくなるので気を付けましょう。
プライマー単体で使う事は経験上あまり無いのでこういう物があるんだな〜程度で覚えておけば後々役に立つかもしれません(笑)
話をサフェーサーに戻しますね。
・細かい傷を埋める
整面作業(ペーパー処理、ヒケや凹みをペーパーで削るなど)を行った後にサフェーサーを吹き付ける事で細かい傷を埋め、均一な面に仕上げる事ができます。
ちょっとしたキズだとサフェーサーを筆塗りで処理してしまう事もあります。
・発色の補助
ガンダムなど白がメインの機体などに工作をした場合
グレーサフが下地では中々色が乗らないと言う経験ありませんか?
白や黄色、赤などは他色に影響を与えやすいのですが
発色しにくい特徴があります。
その場合、サフを白にして塗装の補助とキズ消し両方を行う事もできます。
色の混色も少しなら可能なので、白サフに赤を混ぜてピンクにして赤を塗装したり
黄色を混ぜて薄黄色にして黄色を塗装したり。
MAX塗りなどのグラデーション塗装での
黒立ち上げなら黒のサフを使ったりと
工夫次第で色々作業を短縮させる事ができます。
・プラスチックまたは金属とパテの境目を消す
プラモデルにパテを使用した場合
サフを吹かずに塗装すると境目ができます。
経験した事がある方も多いはず。
パテが塗料を吸い込む事から
塗装面の仕上がりに差異が出てしまいます。
このトラブルをサフを吹き付ける事で防ぐ事ができます。
吹き付けた後はサフェーサーを吹き付けた箇所に
ペーパーを当てて整面するのを忘れずにしてください。
だいたいですが、#1000位で十分かと思います。
この方法は自動車の補修塗装でも使われています。
・パテの塗料の吸い込みを防止する。
上記で説明したパテとの境目。
パテが塗料を吸ってしまう事で起きると書きました。
境目に塗るだけでなく、パテ全体をサフ吹き付けでキレイな下地となります。
もちろん
最後に整面するのを忘れずに。
・付着性の向上(剥がれにくくなる)
プライマーによる塗料の付着性の向上と
最終的なサフの研ぎ出しによりさらに剥がれにくい塗面を作る事ができます。
剥がれにくいと言うだけで剥がれないわけでは無いので注意してください。
・工作箇所のチェック
パテやプラ板を使って改造を行った場合
しっかりと整面されているか分かりにくいです。
そこで改造部分だけサフを吹き付けてチェックの為に使用する場合もあります。
チェックのためにサフが使われる理由は
メリットが多い為です。
次の項目で説明します。
プラモデルにサフを使うメリットとデメリット
メリット
- 傷を見やすくする
- 細かい傷を埋める
- 塗料の付着性の向上
- サフ姿は萌える(笑)
デメリット
- 手間がふえる
- 塗膜が厚くなる
- 塗膜が厚くなる事で整面によりせっかく出したエッジが丸くなる
- 細かいディテールが埋まる(吹き付け方で調整可能)
手間が増えるのは解消できませんが
最終的な整面である程度改善する事が可能です。
補足1 重ね塗りは可能なのか?
重ね塗りは可能です。
サフを吹き付けキズがあった場合、処理した後再度サフを吹き付ける。
この作業をキズが亡くなるまで繰り返します。
あまりやり過ぎると塗膜が厚くなり過ぎるのでほどほどに…。
慣れてくると繰り返しサフを吹き付ける事は少なくなります。
経験はとても大事です。
補足2 サフの上にパテは盛り付けて大丈夫なのか?
サフの上にポリパテ、エポパテ、ラッカーパテは使用しても大丈夫です。
ただし、ラッカーパテはサフを侵しやすいので使う時は注意が必要です。
繰り返しヘラなどで擦り付けてしまうとサフが剥がれてしまいます。
サッと素早く仕上げる事がコツかな?
ポリパテとの相性は抜群にいいです。
まとめ
サフェーサーについて色々と書きましたが
使うか使わないかは工作内容次第だと思います。
大改造を施した物には必須です。
僕の場合はパテを使った工作箇所にはサフを使います。
プラ板を使って改修した場所にも使います。
それ以外はデメリットで挙げた点の細かいディテールを埋めてしまう理由から
サフレスで仕上げることの方が断然多くなりました。
もちろんプライマーはトラブル防止の為に必ず吹き付けています。
実際に吹き付けなかった事でトラブルを招いた経験もありますので…
※トラブル詳細はコチラ
塗膜が厚くなると可動するガンプラなどのフレームには適していないとも思いますし。
キレイに整面した所にまたサフを吹いてとか
とにかく手間が増えることにより完成まで至る事ができず
サフ姿のまま放置されているキットが
僕の場合ですが
多いんです。
サフェーサーの特性を理解し、メリット、デメリットを現在の工程と照らし合わせて効率よく使いこなす。
これが大事かなと思います。
雑誌の作例、ネットで有名なモデラーさんなどは理解し、しっかりと使いこなしてます。
パフォーマンスとしての側面もあったりなかったり…。
思いつくだけ書いてみましたが、疑問、意見などがあれば遠慮なくコメントください。
随時、返信、加筆修正していきます。
それでは。
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