メタリック塗装の基礎知識。シルバー塗装を例に。正面色とスカシ色の違い。

こんにちは。TAKESHIです。

今日はプラモデル塗装のメタリック(シルバー、ゴールド、ガンメタ)系の

塗装のお話をしようと思います。

塗り方メインで話そうと思いますので、素材構成などの話はまた別の機会にでもと思います。

メタリックを塗装した経験もある方でも目を通してもらうと新たな発見があるかも?

しれませんよ。

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正面色とスカシ色。メタリックの色の見方。

メタリック系の色の見方というものがあります。

それは

  • 正面から見た光の反射を受けた色。
  • 斜め横から見た光の反射を受けていない色

この2点を見るという事です。

正面から見た色と斜め横から見た色は全然違うハズです。

知らないうちに認識している方もいるのではないでしょうか。

プラモデルなどの塗装で色を選ぶ場合にも、見方を知っていて損はないです。

基本色のシルバーを見てみます。

正面から見たシルバー。

光の反射によりキラキラしています。

これが正面色。

次に斜め横から見たシルバー。

反射がなくなりグレーっぽくなっているのがわかると思います。

これがスカシ色です。

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塗装の基本はベタ塗りです。

模型塗装を始めた、これから始めたい方には色々とやってみたい塗装方法があると思います。

グラデーション、キャンディー、クリアー塗装などなど。

これらの塗装を始める前に、まずはベタ塗りしてみましょう。

ベタ塗りって何?って?

色分けは別として、パーツ1個に対し1色で塗る事をベタ塗りって言います。

もしくは基本塗装

まずはベタ塗りをしてみて、塗装の一連の工程に慣れておくと

他の塗装方法へとスムーズにステップアップできるハズです。

なぜなら、他の塗装方法はベタ塗り(基本塗装)の応用になるからです。

もちろん、他の塗装方法の知識も必要になりますけれど…。

次は実際に吹き付けを行なっていこうと思います。

実践。テストピースにシルバー塗装。下色は2種類用意。

テストピースを2枚用意しました。

下色に白、黒の2種類。

メタリック、パールは色の濃いもの以外は顔料が少なく、他のソリッドカラーに比べて

隠蔽力が低いです。

なので下色に影響される事があります。

写真でうまく伝わればいいのですが…。とりあえずやってみます。

使用塗料:Mr.カラー No.8 基本色 シルバー

吹き付け圧力:0.9Mpa

塗装環境を一新したのでノリノリで作業してます(笑)

1回目。捨て吹き。

まずは1回目の吹付です。

もう少し吹き付けてもいいのですが、うっすらと全体に吹き付けます。

これを捨て吹きと言います。

なぜ薄く吹き付けるかというと

この段階で、確認できるトラブルの有無を確認します

ホコリ、ハジキ、キズなど。

この段階ならばすぐに修正できます。

他にも、シンナーの希釈量が適切かどうかの判断を行います。

最初の吹き付けでトラブルを発見し、初手を捨てる事があるかもしれないので

捨て吹きと言うのだと思います。(語源はよくわからないのですw)

捨て吹きはソリッドカラー(単色)でも行います

あ、もう一つ、ややこしい誤認があります。

よく、パラ吹きして一度肌を荒らして塗料を垂れにくくする。とか聞きませんか?

あれはクリヤー塗装、ソリッド(単色)、サフェーサーなど

膜厚が必要な場合の話ですので、混同しない方がいいです。

クリヤー塗装の場合でも、正しく行わないと塗り肌が荒れてボコボコになったりします。

この辺の話もまた別の時に話そうと思います。

2回目。色決め。

2回目の吹付です。

吹き方については、半ツヤ(ウェット)な状態維持、均等に吹き付けが大事です。

2回目とは言っても色が乗るまで何回か吹き付けを重ねます。

一気に塗ってしまうのはNGです。

焦らず、何回かに分けて吹き付けます。

ここで塗りムラが出てくる事があります。

出てきても落ち着いて対処します。

吹き付けを一時中断し、ある程度、色が落ち着くまで待機します。

ウェットに吹いていれば色ムラも消す事ができます。

エアブローを行っても構いません。

ある程度、塗面が落ち着いた(乾燥した)ら作業を再開します。

ウェット、均等に。

色が乗ったら2回目は終了です。

逆にドライ(砂吹きとも言います)に吹いてしまうとペーパー処理が必要になります。

砂地になってしまった塗面を修正しなくてはいけませんので。

この砂地になった塗り肌を利用してメタリックのキラキラ感を上げる方法もありますが

今は普通に塗る事を優先します。

この2回目で色自体の吹き付け方、塗装物とエアブラシの距離、など

最適な吹付を探る事が重要です。

その時の気温、湿度は一定では無いため、その都度、探りを入れながら作業します。

難しい事言ってますが、ちゃんと意味を知って作業すれば慣れます。ご安心を!

3回目。仕上げ。

3回目で仕上げます。

探りを入れながらの作業で、ウェット、均一に塗れるハズ。

塗面を見ながら最後の仕上げ吹きを行います。

写真では、少しホコリが乗ってしまいましたが、色ムラもなく綺麗に仕上がってます。

以上でシルバーの基本塗装は終了です。

続いてクリヤー仕上げでも良いですし、艶消しを吹き付けても構いません。

もちろんこのままでも。

その時のお好みで仕上げの作業をしてください。

下色の変化での色の違い

先ほど、隠蔽力が低く、下色の影響を受ける時があると書きました。

テストピースに変化はあるのでしょうか。

正面からの変化は気になるほどの違いは無いようですね。

スカシを見ると大分色の違いが分かりますね。

画面左が下色が黒。右が白。

どちらもしっかり塗装してあるにも関わらず、これだけの変化が出る結果となりました。

塗装の際、どちら寄りに仕上げたいのか考える参考になるのでは無いでしょうか?

まとめ

最後にまとめとして要点を書いていこうと思います。

  • メタリックの色の見方は2つ(正面色、スカシ色)。
  • 3段回による工程(捨て吹き、色決め、仕上げ)
  • 塗り方のコツはウェット&均一に
  • 下色によって色の変化が出る場合がある。
  • 塗装の基本はベタ塗り。

以上5点でしょうか。

メタリックを塗装できる事によって表現の幅は広がります。

なんとなく塗装するよりもしっかりと意味を知って塗装した方が上達も

格段に早くなりますよ。

この記事が誰かの参考になればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは。

※この記事は随時、加筆修正していきます。

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