初心者向け 完成までの流れ

プラモデルの作り方に正しい方法とかは無いと思っています。

最終的に自分の納得のいく仕上がりになっていればその方法は自分にとって正解だったと言えます。

ただ、失敗する事は必ずあります。

それは経験する事で減らす事もできますが知識として知っておく事で減らす事もできます。

そんな失敗を減らせる事がこのブログで出来ればと思います。

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説明書の読み方を理解する

説明書を開いて、さぁ組み立てよう!と始めても途中で記号などが出てきて困る事があります。

最初のページを開き、記号などの説明や注意点を読みましょう。

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組立(仮組)

目的によって組み立て方も変わります。

組立(素組)

何もせずそのまま組み立てる、またはスミ入れを行う程度の仕上げなら説明書の指示に従って組み立てましょう。

組立終了後にスミ入れを行っても構いませんし、組み立てながらスミ入れを行うのもいいと思います。自分に合った方法が一番です。

仮組

部分塗装や全塗装を行う、または改造、改修を行う場合、準備段階としてパーツを分解しやすく加工しながら組み立てを行う事を仮組(かりぐみ)と言います。

一度組み上げて全身の確認を行います。

自分なりのスタイルにしたい、ディティールアップしたい、オリジナルの武器を作りたいなどなど。

仮組みし全体を見ながら改造、改修などを行います。

作業内容にもよりますが何度も何度もバラしては組む事を繰り返す必要があるので

分解しやすい加工が必要なんですね。

※ランナーごと塗装を初めに行う方法もありますが、一般的な方法とは異なるのでここでは割愛します。別に否定しているわけではありません。初めにサフェーサーを吹き付けて整面しながら組み立てる人もいます。これはこれで面白い方法だと思います。

パーツの整面(ペーパー処理)

ここからは塗装を行う前提での話になります。

各パーツは必ず凹み、歪み、ヒケと言われる物があります。これらをペーパーで削り本来の形へ整える必要があるわけです。

・凹み(へこみ)

ダボ穴と言われる最近のスナップフィットのメス穴の裏側がパーツの表面になるのですが、そこに凹みが多いです。ペーパーで削りきれない場合もあるのでパテなどで埋める場合もあります。

・歪み

パーツの合いが悪い時はこの症状の場合が多いです。

干渉している部分を削る、隙間ができる場合は瞬間接着剤、パテなどを使い埋めたりします。

最近のガンプラは歪みは少ないので気にしなくても大丈夫だと思います。

・ヒケ

この症状はそのまま塗装してもその模様が浮き出てきてしまいます。削り落とし平らな状態に整える事で消えます。

以上、3点を修正しても十分ではありません。

パーツ全体をペーパーで整面してエッジ(角)、面の調整を行います。

これらの作業を総じて整面作業、ペーパー処理、ペーパーを当てる、ヤスリがけ、ヤスる、などと呼びます。人によって言い方が違います。

僕は整面(せいめん)作業と言っています。

合わせ目接着、後ハメ加工

・合わせ目接着

よくあるのが、ガンプラのHGの武器です。ライフルなどですね。

もなか割りなんて表現される事もあります。和菓子の最中(もなか)みたいな構造だからです。面白いですよね〜。誰が言い出したのか気になります。

これらの合わせ目を接着剤、瞬間接着剤で接着し、パーツ本来の姿へ加工します。

・後ハメ加工

場合によって必要な場合があります。

色の違うパーツが接着してしまうと外れなくなる時に行う作業です。

塗装後に組み立てられるように加工する作業です。

ディティールアップ、改修、改造、スジ彫り

基本的な作業が終わったところで改造などを行う作業に入ります。

アイデアがある場合、どんどんイジっちゃいましょう(笑)

設定資料からディティールを再現するもよし、ネットで検索し真似るのもよし、

閃いたアイデアを実現させるのもよし

プラモデルは自由です。

他人のアイデアを真似するという事は悪い事ではないと思います。

むしろ、どんどん真似した方がいいです。

自分のスキルとして身につけ、そこから独自の作り方を磨き上げていく。

自分好みの色々なアイデア、スキルを吸収していき、自分だけのスキルを磨き上げる。

それを見た他の人が独自の解釈で更に発展させていく。

無限に成長の可能性は広がります。

臭い事言ってます(笑)

サフェーサー吹き付け

サフェーサーは使う場合と使わない場合もあります。

改修、改造などの作業を行った場合、キレイに仕上がっているか確認の為に行います。

この場合は吹いた方がいいです。

サフを吹いた後キレイになっていたとしてもサフェーサーはなるべく細かい番手の

ペーパーを当てるようにしてください。

更に仕上がりが良くなります。

MGなどストレートで仕上げた場合は必ずしも吹き付ける必要はないです。

僕は改修などを行ったパーツにだけ使うようにしています。

オリジナルカラーにする事もあまりないので

元々のキットの色を生かし下地にする事で色の発色をしやすくしています。

塗料の節約にもなるし、色が少し剥がれても気にならないです。

以前、ヤフーブログせ記事を書いていた時は見栄えが良いので全身に吹き付けていましたけどね(笑)

全身サフ姿はなかなか良いものです。

しかしながら良い事ばかりではないです。

詳しくは下の記事を参考にしてください。

パーツ洗浄

え?パーツを洗うの?

って思われるかもしれません。

一連の作業を行うと削りカス、汚れ、手脂などがパーツに必ず付いています。

これらが付着したまま塗装を行うとトラブルを招きます。

失敗のリスクを減らすためにもパーツを洗う事をオススメします。

かと言ってパーツ全部手作業で洗うのも面倒ですので

僕は眼鏡などを洗う超音波洗浄機を使用しています。

Ultrasonic cleaner

コレですね。

長年の使用で黄ばんでます。見事なまでに…。

もう、10年くらいの付き合いでしょうか。

キズありで売っていて投げ売り状態だったのを買ったものです。

いい買い物でした。

高価なもっといい物もありますが、僕はこれで十分でした。

Ultrasonic cleaner lid open

フタを開けるとこんな感じです。水切りのトレイも一度にゴッソリと

パーツを取り出せるので重宝しています。

パーツをブチ込み水と中性洗剤を数滴入れてタイマー設定してボタンを押すだけ。

便利です(笑)

中性洗剤は入れすぎるとヌメりが残ります。

再度水を入れ替えて洗い直しになってしまいますので

数滴にしておきましょう。

数滴でも超音波との相乗効果でバッチリキレイになりますよ。

洗ったらタオルやキッチンペーパーの上にパーツを並べ乾燥させて塗装に備えます。

食器乾燥機、または模型用のパーツ乾燥機を使ってもいいと思いますが、僕はパーツの変形が怖いので使っていません。

SNSやネットでそう言ったトラブルの話もよく聞きますので。

調色(色の配合)

完全に自由です。

自分好みのカラーを調合しましょう。

設定通りの色にする場合、説明書の指示通り配合してもいいですが、経験上、写真よりも色味が濃くなると思っています。

僕は説明書の指示通り配合し、白を少しずつ足しながら自分好みの色味に調整しています。

カラーチップを作り保存しておくと万が一何かあったときに対処できるので、作っておくことをオススメします。

塗装

・塗装準備

パーツ持ち手というワニ口クリップに竹串を挿した物に塗装するパーツをくわえさせて発泡スチロールや猫用の爪とぎにパーツを刺して並べていきます。

↑がパーツの持ち手。

現在は模型ショップで売られているので入手しやすくなっています。

ちょっと割高なので自作しても良いと思います。

写真の持ち手は自作した物です。

猫用の爪とぎ?

って思う方もいると思います。

かなり実用的でホームセンターなどで安く手に入りますので購入をお勧めします。

もれなくマタタビが付いてきます(笑)

猫用の爪とぎにパーツ持ち手を刺してあります。

塗装効率がかなり上がりますよ。

塗装する色ごとにまとめると作業しやすいです。

・塗装

塗装前にパーツ持ち手を手に取りエアブロー(空気だけを吹き付ける事)をしてあげるとパーツに付いているホコリを飛ばすことができます。

100%とは言いませんが、失敗のリスクを減らすことができます。

地味な作業ですが、様々な失敗要因をコツコツ減らすことで成功率を上げていき

失敗を減らす事ができます。

この塗装という作業は自分の行ってきた作業結果がバカ正直に見えてきます

残酷なまでに。

キレイな塗装をしたいのならばまずは

塗装前の段階でできる失敗するリスクを減らす事から始めましょう。

技術は後から経験という形で付いてきます。

スミ入れ、デカール貼り

・スミ入れ

塗装が終わった後はスミ入れを行います。

ラッカー塗装の場合、エナメル塗料で行います。

ラッカー塗料はエナメル塗料に侵食されにくいためです。

侵食されないと断言できません。溶剤ですので。

スミ入れの際、拭き取りを何度も行なっているとラッカー塗料が剥がれてしまう事もあるので

気をつけましょう。

パーツのスジ、ディティールなど、自分の好みで。

写真のようにチョンと乗せる程度でスルスル〜っと細部に流れていきます。

面白いですよ。

ある程度乾燥したらエナメルシンナーを綿棒などに含ませて拭き取っていきます。

写真はイメージです(笑)

パーツを手に持って拭き取りましょう。

・デカール貼り

貼る場所が決まっているならパーツを組み上げる前に貼ってもいいですし、ある程度組み上げてバランスを見ながら貼ってもいいです。

自分がやりやすいように行うのが1番です。

トップコート

このトップコートってイマイチよく分からないと思っている方は多いと思います。

スプレー缶が有名ですが、せっかくエアブラシを使って塗装したのならば避けたいところです。

理由は

塗料ミストが大きくキメ細かい仕上がりにする事が難しいからです。

出来れば

クリアを使ってエアブラシで仕上げたいです。

そんなの気にしないって方は缶スプレーのトップコートでも問題ありませんよ。

好みの問題ですから。

トップコートに使われるクリアは

  • 艶ありクリア
  • 半艶クリア
  • 艶消しクリア

3種類が売っています。

自分でツヤを調整したいという方は

艶ありクリアにフラットベースを混ぜる事でツヤを自分の好みに調整できます。

難易度は高いです。いちいちテストピースに吹き付けしないと具合がわからないので

オススメはしません。

トップコートには色々と目的があります。

艶消し仕上げの場合

・パーツに吹き付けた塗料によって艶(ツヤ)が違います。このツヤを統一させて違和感をなくす。

・デカールの保護。この目的の場合は気持ち厚めに吹き付けないと効果が薄い。

※デカールの段差を消したいという方は艶ありクリアーで段差を消した後に艶消しトップコートを行います。

艶あり仕上げの場合

艶消しトップコートよりもしっかり吹き付けなくてはいけません。

シンナーが揮発する事によって吹き付けた直後の状態よりも艶が引けます。

なので好みのツヤになるまで重ね塗りをします。

透明樹脂によりツヤを出していますので希釈しすぎないように気をつけてください。

このクリアを吹き付けてコートすることによりデカールの保護にもなります。

UVカット機能のついたクリアもあります。

効果の程はわかりませんけど(笑)

高価なクリアでウレタンクリアという物も模型向けで売られています。

難易度は高いですが、満足いく艶が得られる筈です。

完成

一連の工程を説明してきましたが、やる事多いですね(笑)

上手に仕上げている方たちはこんな膨大な作業量をこなしているわけです。

もちろん、ここで紹介していない作業も含めれば更に作業量は増えていきます。

これらを乗り越えた先の完成時の満足感はなんとも言えないものがありますよ。

ぜひ、味わっていただきたいです!

この記事が少しでも読んだ方の役に立てればいいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは。

※この記事は随時加筆修正していきます。気になった事、疑問に思ったことなどありましたらコメントでもTwitterでもいいので書き込んでもらえればと思います。

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